農民連食品分析センター検査で
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検査した給食パン |
日本国内では、そもそも小麦や米に対してグリホサートを直接散布することは認可されていません。2製品からグリホサートが検出されなかったのはそのためです。
給食パンからのグリホサート摂取をなくすためには、原材料を輸入小麦から国産小麦や米粉に切り替えることが必要なことを結果は示しています。もちろんパンやパスタなどの小麦粉食から米食への切り替えも有効です。
地場産小麦への切り替えや使用量を増やすためには、今のところ生産・製造現場や供給量確保などに、いくつかの課題があり、No1、2の給食パンのように、地場産小麦を一部使用する自治体があります。
今回の結果では、そうしたパンの場合でも、グリホサートが検出されました。地産地消の食材を使用した学校給食を求める運動が、子どもたちをグリホサートの摂取から守るうえで重要なことが明らかになりました。
分析センターでは学校給食パンの調査を全国的に広げ運動化していく必要があると考えています。しかし、衛生管理などの観点から、学校給食パンの持ち帰りは禁止されており、調査に必要な給食パンの入手は困難な状況です。
北海道での小麦の収穫の様子 |
八田所長は「自分たちの地域の給食の材料を調べる取り組みは、安心・安全な地場産給食を求める運動を一歩前進させるのに役立ちます。地方議員や教育委員会などに働きかけ、自治体への調査呼びかけや、試料の提供、調査資金支援などを実現させましょう。全国的な調査を広げ、学校給食のパンは国産小麦が当たり前の社会に変えていきましょう」と呼びかけています。
江藤拓農水相は「学校給食については、児童・生徒という点から少しステージが違うと思うので、考えたい」と答弁しました。
[2020年3月]
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