仲間づくり「春の大運動」
広がっている各地の取り組み
農民連の仲間を広げる「春の大運動」が全国で取り組まれ、各地から「税金学習会を開いたよ!」「こんな人が農民連に入ってくれたよ!」というニュースが届いています。そのごく一部ですが紹介します。
新規就農30代が入会、若い力活躍
山口
県連大会で青年が加入
山口県連では1月26日の県連大会で30代の新規就農のHさんが入会しました。Hさんは農業法人で働くかたわら、自分でも米や野菜をつくっています。税金申告などの相談に乗ってきた県連書記長の世良輝久さんが県連大会に誘いました。
県連大会では、農民連副会長の長谷川敏郎さんが講演し、消費税増税が農家経営に新たな困難をもたらしていることや、国連「家族農業の10年」に呼応して新しい運動が広がっていることなどを紹介。話を聞いたHさんが、「私も農民連に入ります」と、その場で入会しました。
山口県連ではこの他にも、30代の会員が親戚に新聞「農民」を広げるなど、若い力の活躍が光っています。
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香川
税金学習会盛り上がる
香川県連では1月27日に、農民連顧問の坪井貞夫さんを講師に迎えて、県内2カ所で連続して税金学習会を開催。
観音寺農民組合の学習会には11人が参加。その中には研修期間を終え、観音寺に根を張ろうとがんばっている30代の中国人の女性の姿も。高松市では、9人の参加者中、3人が初参加。28歳の新規就農者から、新規定年帰農者、年金生活の農業者まで多彩な顔ぶれでした。
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県南部の拠点と女性部作りの展望開けた
徳島
税金で1人増
徳島県連は、阿波市と板野町で税金学習会を開催し、合わせて18人が参加しました。
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板野町での税金学習会 |
阿波市では会員が手分けして案内チラシを100枚ほど手配りしたところ、「消費税の納税や、高すぎる国保税に困っていた」と、3人が初めて参加しました。県連役員の川人義人さんが講師デビューし、自らの体験を通じて自主申告の大切さを語りました。参加者の多くが未計上の経費がたくさんあることに気付いたようでした。
13日には、税金の要求で仲間が1人増えたほか、会員の奥さんが活動に参加してくれることになり、女性部確立や県南部の拠点作りの展望が見えてきました。
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奈良
税金勉強会50カ所超す
奈良県連では、この間開催した税金・出荷勉強会が50カ所を超え、100カ所での開催を目標に取り組んでいます。
北和センターでは、会員さんが近所の人を事務所に連れて来たり、日ごろから相談に乗っている農民連会員の紹介で「イチゴや切り干し大根を出荷したい」と若い新規就農者2人が入会するなど、組合員の紹介やつながりが決め手となっての入会が相次いでおり、2月12日までに24人の仲間を迎えています。
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大阪
チラシ配り悩みに応談
能勢町では1月26日に、3000枚のチラシを配布し、「税金産直なんでも学習会」を開催しました。30代の新規就農の女性が訪れ、産直や税金などさまざまな要望で相談に応じました。その女性は夫婦で数年前に他県で就農し、実家がある能勢町に戻ってきて畑を確保し、農業を開始。出荷先や税金申告などで悩んでいたところ、タイミングよくチラシが入ったとのこと。
南河内地域では、富田林や河南などで4回の「なんでも学習会」を計画中。阪南支部では1月26日に税金学習会が開かれ、「農業労災保険に加入したい」と会員が1人、増えました。府全体では、これまでに3人の会員が増えています。
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会員の紹介で加入者が相次ぐ
福島
2000人をめざし奮闘
福島県連でも2000人の会員をめざして、各地で取り組みが進んでいます。
県北農民連は、学習会チラシを10万枚、新聞折り込みし、2月5〜9日を「会員拡大ウィーク」に位置付け、12カ所で学習会を開催。チラシをみたという初参加者の中には、「経費を漏らさない農民連の計算方法なら、還付がある」とその場で入会を即決した人もいて、これまでに8人の仲間が増えました。
郡山地方農民連でも3万枚のチラシを新聞折り込みしたほか、宗像孝会長が1会員を拡大するなど、会員の紹介での加入が相次いでいます。また昨年のチラシを保管していた男性から問い合わせがあるなど、1年越しのチラシ効果も。また安達地方農民連でも会員の紹介で会員が2人増えています。
(新聞「農民」2020.2.24付)
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