2020年憲法インタビュー
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「戦争をさせない1000人委員会」呼びかけ人・
「戦争させない・9条壊すな!総がかり実行委員会」
共同代表 福山真劫さん
9条改憲ノー!、改憲発議に反対する
新署名に取り組もう
――2020年の中心的な取り組みとして新たに提起された「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」(新署名)についてお話しください。
2017年に、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)を呼びかけ、全国展開を行ってきました。3000万人という目標には届かなかったものの、約1000万人分を集め、全国各地での市民の取り組みと、野党各党のたたかいが結合したことによって、「憲法改悪」への安倍政権の暴走を阻止する世論をつくり出すなど、大きな力になってきました。
安倍政権は今なお、2020年中の改憲発議の実現を掲げ、自民党組織や日本会議系勢力に対し、全国各地での改憲キャンペーン展開の号令を出しています。これまでの改憲反対の取り組みを大きく超える、大きなうねりをつくり出すことで、最終的に改憲を断念させなくてはなりません。
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新署名に取り組む「共同センター」の人たち=2月10日、都内 |
こうした情勢を踏まえ、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、これまでの取り組みの成果と課題を総括しながら、新たな署名運動として「新署名」を提起したのです。
ともに憲法がめざす社会の実現へ
農家の要求を野党共通政策に
――憲法改悪阻止、市民と野党の共闘の問題で農民連に何が求められていますか?
日米貿易協定、TPP(環太平洋連携協定)11、日欧EPA(経済連携協定)など貿易の自由化が進められるもとで、日本の農業をどう守るのかが焦点となっています。低下し続ける食料自給率、高齢化と人手不足に悩む農山漁村をどう立て直すのかが問われています。
行き過ぎた自由貿易に反対する問題とともに、日本農業を立て直す基盤を確立するために、戸別所得補償の復活は必要だと思います。農家の切実な要求であるとともに、これは野党の共通政策になりうるものです。ぜひがんばってほしいと思います。
憲法を守る課題では、ぜひ「新署名」に取り組んでいただきたいことと、毎月19日に行っている「19日行動」、そして、5月3日の憲法記念日に開かれる憲法集会を大成功させるためにご協力ください。私たちはすばらしい憲法をもっています。安倍政権を倒し、憲法がめざす社会の実現をめざし、日本の新しい未来を切り開くためにご一緒にがんばりましょう。
(新聞「農民」2020.2.24付)
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