「農民」記事データベース20200127-1393-09

旬の味


 百姓は盆も正月もない、やるときにやらにゃいけん!!と時の長老に言われてきた。かんきつ農家にとって正月はあってないようなもの。収穫を終えていなければ精神的にも休まらない。鳥獣被害はでる、品質は落ちる▼他業でも人手不足が言われているが、農家は特にそうではないだろうか。わが家だけではなく、周囲にもたわわに実ったみかん園が放置されている。農業者の高齢化、後継者不足はこれからますます増えるのではないか。わが家は後継者である孫たちが新居を新築中、ひ孫は新居で新学期を迎えられそうだ▼そのひ孫がみかんを摘む機械をつくりたい、パパやママを楽にさせたいと言う。頼もしいひ孫であるが、時にランドセルが重いと言う。持ち上げてみると確かに重い(バアは力がなくなったせいもあるが)▼この育ち盛りの子どもに毎日、こんな重いランドセルを背負わせて成長に影響はないのだろうか。中を見ると確かに必要なものと思われるが、一度先生たちの意見を聞いてみたいと思っている。

(孝)

(新聞「農民」2020.1.27付)
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2020年1月

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