農家が得する
税金コーナー
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東京と大阪で税金学習会
春の「大運動」の成功へ
消費税申告で仲間を増そう
農民連本部税金対策部は、2020年春の大運動の成功と複雑になった消費税申告を確実に対応するために、「税金対策責任者の学習決起集会」を12月21日に大阪、23日に東京で開催しました。急な提起にもかかわらず23府県45人が参加しました。
奈良・福島の経験報告受け
学習決起集会は、第一部で「2020年春の大運動」の成功のための意思統一を行いました。
本部税金対策部からの提起と先進事例を学ぶとして、大阪会場では奈良県農民連の経験、東京会場では福島県農民連の経験を受けて、質問・討議しました。
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大阪で行われた学習会 |
仲間づくりの決め手は、年内に春の大運動の計画(学習会の設定、チラシづくりと新聞折り込みの手配、ローラー作戦など)を立てることと強調されました。
「なんでも勉強会を設定した地域に入るローラー作戦では、役員ははじめはやりたがらないが、組を作って地域を決めて対話に入ってみると、『チラシ見たってよ』『何人来てくれるってよ』と対話の報告があり、『なんでも勉強会』の後は、『何人来た』『増えたか』など仲間づくりに意識が向くようになった」と仲間づくりの主体を広げる様子がリアルに聞けました。
他にも「領収書はどう整理したらよいか」「チラシはどう作ったらいいの」など具体的な交流もでき、盛り上がった学習会となりました。
複雑になった消費税
確実にマスターし申告を
今年は3つの税率の計算を
第2部は消費税の申告実務の学習です。
この点については、時間が足らず十分な学習ができませんでしたが、とても複雑になることはみんな実感しました。
10月1日から「軽減税率」が導入されて、今年は3つの税率の計算をしなければいけないこと、簡易課税については、みなし仕入れ率の適用事業区分が、第3種から第2種になるなど事業区分が複雑になり、計算が煩雑になります。
これまでに農民連で消費税の申告を行っている会員をリストアップして、消費税申告者を対象にした学習会を行うことの必要性が強調されました。まず9月までと10月以降の記帳(簿)を分けることを徹底すること(できれば記帳簿をもう一冊用意して2冊に分けて記帳)、次に課税取引金額計算表(『税金対策の手引き』76ページ、『記帳簿』84ページ)に、課税取引金額とその内訳を旧8%と新8%、10%に分類して記入することができるように学習しましょう。そして『手引き』を使って、簡易課税、一般課税に分けて計算方法を学習しましょう。
2019年の申告はとりわけ煩雑で、困っている人はたくさんいます。農民連の出番です。今年は消費税の申告で仲間を増やすチャンスです。早め早めのとりくみで、必ず成功させましょう。
(新聞「農民」2020.1.20付)
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