「農民」記事データベース20191223-1390-04

農のこころ

丸山美沙夫


 一人居の土鍋焦がすや冬至粥

           寺島 渉

 冬至は十二月二十二日頃。昼がもっとも短く、この日を極限として日がだんだんと長くなっていく。「一陽来復」とも言う。収穫しておいた小豆粥や南瓜粥などを炊き、柚子湯に入る習わしが続いてきた。農と季節の食文化として生まれて来たのであろうか。土鍋を持ち出して炊く粥の味はまた格別。独居者の心情がこもる。

(新聞「農民」2019.12.23付)
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2019年12月

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