「農民」記事データベース20191216-1389-03

“気候危機”今すぐ変えよう!!

COP25に向けて世界で気候マーチ
150ヵ国以上 3400ヵ所以上


日本でも25都道府県
2000人がデモ行進

 スペインのマドリードで12月2日から始まったCOP25(第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議)に向けて、世界各国に野心的な気候変動対策を求める第3回(日本では2回目)「グローバル気候マーチ」が11月29日、世界150カ国以上、3400カ所以上で開催されました。日本でも、25都府県で約2000人が参加し、デモ行進などを繰り広げました。

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横断幕を手にデモ行進する青年たち=KEN SAN提供

 若者たちが始めた毎週金曜日の学校ストライキは、またたく間に世界中、全世代に広がり、9月に行われた第1回マーチには世界中で760万人が参加。まさに歴史的な運動に広がりつつあります。

 その合言葉は、「クライメート・ジャスティス・ナウ!(気候正義をいますぐに!)」。気候正義とは、気候危機の影響は社会的弱者により大きな影響を与えており、この状況を変えようという考えや行動です。

 COP25では幕開け初日に、日本政府が化石賞(地球温暖化対策に後ろ向きな姿勢を示した国に、世界の環境NGOのネットワークから贈られる不名誉な賞)を受賞。地球温暖化を悪化させる石炭火力発電をいまだに推進している日本政府には、UNEP(国連環境計画)をはじめ世界中の国から批判が集中しています。しかし梶山経産大臣はCOP25開幕を受けた記者会見でもなお「石炭火力発電所は残していきたい」と表明したことが受賞の理由とされました。

 日本でも異常気象による災害が激増するなか、気候変動・エネルギー政策の抜本的な転換が迫られています。

(新聞「農民」2019.12.16付)
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2019年12月

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