「農民」記事データベース20191209-1388-16

旬の味


 今年もいくつかの料理の会を開いてきた。「丸の魚を調理して食べよう」「日本の伝統食の豊かな文化」「留学生に日本の食を知ってもらう」「日本の四季の味を大切に」など。世界に誇れる日本の食文化を次の世代に引き継いでいきたい▼今年最後に残されている会は「正月料理に使われる八つ頭とくわいを使って」。埼玉食健連の「おひまち」で食べた八つ頭のおいしい煮物が忘れられず、生産者の方に作り方を伝授していただくことにした。くわいはめでたい食材として食べ継がれてきたのだが、認知度の低さには驚いている▼とにかく食べてこの独特のうまさを分かってもらいたいと地元のくわい生産者から取り寄せ、含め煮、きんとん、素揚げ、饅頭を皆で作って味わうことにした。今後、農産物を知り尽くした生産者とつながる料理の会は特別大切な気がしている▼日本の農業の話と農産物の魅力を発信し、「家族農業の10年」の運動で自給率を高められるよう、日本の農漁畜産物を食べて応援していきたい。

(澄)

(新聞「農民」2019.12.9付)
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2019年12月

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