農のこころ丸山美沙夫
小袋毎ひかりを詰めて蜜柑かな 木村志保子 俳誌『しなの』から。作者は生産者ではなく食べる側の人であろう。甘くて美味しい蜜柑を買い求めている自分もその一人か、里から贈っていただいたのか、読者を誘い込む。思いを「ひかりを詰めて」と詠んでいるのだ。天候や丹精を込めた蜜柑栽培へのご苦労も深く凝縮させている。感性で包み込むような感動が伝わる。
(新聞「農民」2019.12.9付)
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[2019年12月]
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