「農民」記事データベース20191111-1384-10

台風15号をくぐり抜け

ミニ白菜が奇跡の復活

千葉 房総食料センター
堀内 優さん(芝山町)


 9月に千葉県を襲った台風15号。房総食料センターの生産者もビニールハウスの倒壊や、露地の苗が飛ばされるなどの甚大な農業被害を受けています。そんな台風被害を受けながら、芝山町の堀内優さんは、奇跡的に回復したミニ白菜を出荷しました。

 台風直後は、株が風で押し倒され、ぐったりしていて心配でしたが、その後の陽気が良かったこともあり、ぐんぐん回復しました。

 畑に行くと、球になり始めたミニ白菜がきれいに並んでいます。堀内さんは「台風を乗り越えた“奇跡の野菜”なんて言ったら大げさかな。それでもやっぱり野菜の生命力はすごいよね」と言います。

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ミニ白菜を手に、笑顔の堀内さん

 堀内さんもただ生育を眺めていたわけではなく、生産者として栄養分を補う液肥を散布して、生育を助けました。台風後に植えたミニ白菜の生育も順調です。

 幸い、こちらの地域では、先日の台風19号の被害は大きくありませんでした。しかし、今年の秋は日照時間が短く、降水量も多いので、これから出荷の野菜もまだまだ気が抜けない状況です。全国の被災されている方々に、一日も早く当たり前の日常が戻ることを願っています。

(千葉・房総食料センター 野菜ボックス「房総だより」から)

(新聞「農民」2019.11.11付)
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2019年11月

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