本の紹介
安田節子著
食べものが劣化する日本
命をつむぐ食と安心な食を次世代へ
“食の安全をめぐる最新の動きがわかる”
全国商工団体連合会の機関紙「全国商工新聞」に今年3月まで1年間連載されていた安田節子さん(「食政策センタービジョン21」代表)の「いのちを紡ぐ食」をまとめ、刊行しました。
連載中、「食の安全をめぐる最新の動きがわかる」とたいへん好評で、単行本化を望む声が多数、新聞編集部に寄せられていました。
著者は、生活者の立場から遺伝子組み換え食品問題など食の安全を求める市民運動に長年取り組み、昨年「種子法」が廃止されたことを契機に、食の安全・安心が脅かされている状況を広く伝えたいと執筆したものです。
アメリカの農産物が今後ますます押し寄せる状況のもとで、安全性に大きな問題を抱えている米国産牛肉や乳製品、農薬汚染の小麦、遺伝子組み換え食品など「劣化した食べもの」で食卓が席巻される事態になっています。
今、急増する子どもの発達障害やホルモン異常の要因として、化学物質の影響が世界から報告され、米国小児科学会も農薬が子どもの脳の発達に悪影響があることを警告しています。
本書は食の安全がかつてなく危機に立たされている今、未来を担う子どもたちの健康と食糧自給を守りたいという著者の切迫した思いから、わかりやすく問題別に紹介し、今日から私たちができることも提案しています。マスコミでは報道されない市民目線の最新情報が網羅されており、図表資料も豊富で役立つ1冊です。
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定価 1400円+税
A5判並製、200ページ
発行 食べもの通信社
発売 合同出版
申し込み先 食べもの通信社 電話 03(3518)0623、Fax 03(3518)0622
(新聞「農民」2019.11.4付)
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