「農民」記事データベース20191028-1382-07

新婦人 タイアップ企画 農民連

農力格付けチェック&学習会in宮崎


おいしいのはどっち?

 新日本婦人の会宮崎県本部と宮崎県農民連のタイアップ企画で「農力格付けチェック&学習会in宮崎」を10月13日に新富町で行い、41人の参加がありました。

産直品と市販品を食べ比べ

 第1部では、農力格付けチェックの「おいしいのはどっち?」というテーマで、「いりこだし・市販の顆粒だし」「手作りベーコン・市販のベーコン」「産直米・お徳用市販の米」「100%ミカンジュース・果汁10%ミカンジュース」をそれぞれ食べ、飲み比べてもらい、おいしいと思った方のチェックシートにシールを貼ってもらいました。

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食べ比べ、飲み比べてみんなで盛り上がりました

 結果発表では、「やっぱり」「う〜そうなんだ」と声が上がり、「だしにはやられた。うまいと選んだのが市販の顆粒だしだった。家で使っているから慣らされてしまっているのだと思った」「おいしいのはどっち? では、いかに自分の味覚が市販のものに慣れているかがよくわかりました」などの感想が寄せられました。

 そして、農力格付けの後には、果汁10%のミカンジュースを実際に作ってもらうコーナーも、そこではまずミカンジュース100%と水を、10ミリリットル対90ミリリットルでコップに作り、少し味見し、「おいしくな〜い」の声。次にシロップ、クエン酸と加えていき、10%のミカンジュースの出来上がり。「あら、おいしくなった」「え〜っ、こんなふうにして作られているの」と驚きの声。ジュース作りは、10%ジュースのからくりがわかり良かったです。また、展示されていたジュースに入っている砂糖の量にはびっくりしていました。

だまされる人、続々…

 第2部では、講師に八田純人さん(農民連食品分析センター所長)の「私たちの食は大丈夫?」を行いましたが、残念なことに台風19号のため宮崎に来ることができず、テレビ電話を使用しての講演となりました。

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八田所長の講演はスクリーンで

 「身の回りにある意外な食品あれ?これ?」の話では、切っても切っても目玉焼き、丼物に載っている生卵が本物でないこと、新鮮?泥付きごぼう(中国産)と表示されているものが「実は、土は輸入できないから泥付きごぼうではありません」という話や豆腐、ドリンクバー、ビール、蜂蜜などの裏話を聞いた会場の皆さんからは驚きの声が聞こえてきました。

 また、ゲノム編集の話では、肉厚になったマダイ、血圧を下げるトマト、メスしか生まない鶏の話では、「いつの間にそんなことができるようになったのですか?」「安全なのでしょうか?」「ゲノム食品は嫌です。避けることはできますか?」などの質問が出されました。

 選んで買って社会も健康に

 八田さんから、「食品を買うとき、選ぶとき表示をニヤニヤしながら見て、楽しんでください。大きなところに物申すのも大切ですが、知ってちゃんとしたものを選ぶ、そして選んだいいものを残していくことが大切です」と結ばれました。

 今日の講演を聞いて、「私たちが安いものを求めることで業者をつぶしてしまっていることがわかりました。私たちがきちんと選ぶことで、生産者も消費者もともに健康に生活できる社会にしていくことが大切!」「子どもの味覚を大切に育てる必要がありますね」「手づくりベーコンで作ったスープ、産直米で炊いたご飯おいしかったです」と多くの感想をいただきました。そして「八田さんの生の声が聞きたいです」の感想も多くいただきました。

(宮崎県農民連 吉田久美子)

(新聞「農民」2019.10.28付)
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2019年10月

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