「農民」記事データベース20191021-1381-11

旬の味


 10月、収穫のとき。ごちそうが食卓を飾る。新米のおこわ、お赤飯、栗、さつまいも、いちじく、そして果物は梨、ぶどう、りんごなどなど。大根、里いも、ごぼうなどの根ものがとれると、温かいおでんや鍋物になり、体の中がほっこりとなる▼震災後、東京から自転車をこいでやって来た青年がいた。東京の生活はおかしいと言う。原発事故があり、電気の大切さを考えさせられたのに、今では忘れてしまってネオンピカピカですよ、と憤っていた。それから10日間、支援したいと言って、農作業を手伝ってくれた▼その彼が先日、家族で来てくれた。北海道で生活し、結婚もし、子どもも2人になったと近況報告。しかも仕事は、なんと落語家だ。独学で落語の勉強をし、全国各地を回りながら、営業しているという▼キャンピングカーでの生活も奥さんは楽しんでいる様子。彼は古典落語が得意で、“目黒のさんま”を聞いたときは思わずクスッ。彼の名前は“ほっこり亭”。全国各地にほっこり気分を広めてほしいと願っている。

(ま)

(新聞「農民」2019.10.21付)
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2019年10月

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