「農民」記事データベース20190826-1373-05

農のこころ

丸山美沙夫


 青稲穂一声の飛ぶ阿吽かな

          丸山美沙夫

 八月の初旬頃から水田地帯は一斉に出穂が始まる。まだ瑞々しい薄緑の穂粒が揃っている。梅雨どきの出水や旱魃の水不足、さらに台風の心配も無事に乗り越えての出穂は嬉しい。畦を渡る隣から「穂が出たぜ」の一声がして頷きあう農仲間。青稲を吹く風から、仄かに独特の穂の匂いを感じとることが出来る時である。

(新聞「農民」2019.8.26付)
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2019年8月

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