映画「たねと私の旅」
たねと遺伝子組み換え食品の問題を考えるたねと遺伝子組み換え(GM)食品の問題を考える映画「たねと私の旅」上映会が行われます。2023年から変更が決まった日本のGM表示制度。そもそも制度のないカナダを通して改めて表示と食品のあるべき姿を見直す良作です。 9月29日(日)午後と夜の2回(時間は未定)。定員はそれぞれ50人です。場所は、シネマハウス大塚(東京都豊島区巣鴨4―7―4―10)。チケットは、一般1800円(前売り1500円)。なお、農民連食品分析センターのサポーター会員は、GM食品の知識満載の映画パンフレットが無料になります。 映画上映のほかに、農民連食品分析センターの八田純人所長、「ちいっとらっつ農舎」の杵塚歩さん、「ポラーノ農園」の鷲野浩之さんのトークがあります。 申し込みは、食品分析センター(電話 03・5926・5131)まで。 〈ストーリー〉 小さい頃から食いしん坊だったオーブは、母が作る愛情たっぷりの料理で育った。母は環境活動家でもあったが、もっとも力を注いだのは家庭菜園。娘たちに“食べ物の背景”を伝えたかったのだ。 畑から収穫される豊かな実りが、台所でとびきりおいしい一皿になる至福のひととき。幼い頃から、畑と台所が大好きだった。 大学に入り、都市で一人暮らしを始める。大学では映像を勉強し、実家に戻っては、母が世話する美しい菜園の姿を映像に収めた。 都会での生活は、母の菜園が食品店代わりだったそれまでの生活とはガラッと変わった。“スーパーで食品を買う”という新しい体験でもあったが、一方で、「何を食べているのかわからない」という不安が常につきまとうのだった。 奇しくもその年、最初の「GM食品」が市場に出回る。多くの国が食品にGMの表示義務を設けたのに対し、カナダとアメリカは表示義務を設けなかった。除草剤を使っても枯れない大豆やナタネ、殺虫能力をもつトウモロコシ、種の壁を越える遺伝子組み換え……。 母からは、GMについて書かれた本が度々送られてくるようになり、読み進めるうちに、企業が開発するGMのたねが急速に広がり、特許によって、農家が“たねを採る自由”を奪われていることを知る。実際に、実家に戻るたびに、周辺ではGMの大豆やトウモロコシが増える一方だった。 何が起きているのかを知るべく、オーブはカメラを携えて外の世界へと向かっていった。
監督 オーブ・ジルー (新聞「農民」2019.8.5付)
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[2019年8月]
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