ウソとゴマカシをやめ
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安倍首相「密約はない」と空とぼけ 茂木大臣「選挙後合意はもともと一致している」 政府幹部「9月に合意、秋の臨時国会で承認」 |
安倍首相は、トランプ大統領に「選挙が終われば何でもやる」と約束したのを隠して、「密約はない」「TPP(環太平洋連携協定)が最大限」とシラを切り続けています。
しかし、ウソとゴマカシは“身内”(みうち)の証言からもバレバレです。
茂木担当大臣は6月の日米閣僚協議の後、「参院選後に早期に成果をあげることでは、もともと日米間で一致している」と記者会見。
「日本政府で交渉を担う幹部は、9月の国連総会にあわせた日米首脳会談で合意して協定に調印、秋の臨時国会で協定を承認――というスケジュールを描く」(朝日6月29日)。
いずれも安倍首相の言明を身内がひっくり返し、ウソッパチであることを証明したもの。それでも「密約はない」と言い張る――こんなウソにまみれた不誠実な首相を信用できますか?
バター・脱脂粉乳輸入にアメリカ枠 アメリカが強硬に要求 米輸入に「日米FTA」枠拡大も? |
安倍首相「譲歩はTPPが最大限。これは日米合意だ」 トランプ大統領「アメリカはTPPに縛られない」 |
もう一つのウソは「譲歩はTPPが最大限。これは日米合意だ」という安倍首相の弁解です。
しかし、トランプ大統領は「アメリカはTPPに縛られない」、つまり“TPP? そんなものは関係ねえ”とバッサリ。アメリカの担当大臣(ライトハイザー通商代表)は、「牛肉、豚肉、乳製品で大きな利益を期待する」と議会で証言しています。
貿易交渉でも“牛肉と豚肉の関税引き下げ・撤廃を前倒しでやれ”と要求。さらに、バター・脱脂粉乳の低関税輸入枠に、TPPに上乗せした「アメリカ枠」を設けることまで要求しています。
TPPでは、アメリカの圧力でバター・脱脂粉乳の低関税輸入枠(7万トン)が設けられましたが、アメリカが脱退したにもかかわらず、安倍政権が修正しなかったため輸入枠は7万トンのまま。これに上乗せして「アメリカ枠」を作れ――安倍政権の怠慢とアメリカの強欲を許せば、日本の酪農はさらに瀬戸際に立たされます。
さらにTPPでは、7万トンの「アメリカ米輸入枠」が設けられましたが、アメリカのもともとの要求は17・5万トン。USAライス連合会の昨年12月の要求は15万トン、アメリカ農務省の皮算用は33万トン増でした。
日本をシャブリ尽くす日米貿易交渉では、この要求が突き付けられる可能性大です。
いずれも「TPP超え」は明らかです。
安倍政権に断固たる審判を下し、亡国の日米貿易交渉をストップさせましょう。
[2019年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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