参院選と米価
最低賃金が保障されれば
米価1万7千円から2万1千円に
市民と野党の「共通政策」は「最低賃金(時給)1500円をめざす。8時間働けば暮らせる働くルールの実現」を掲げ、「最低賃金」が参議院選挙の焦点になっています。自民党もあわてて「平均1000円」と言い出しました。
これを米価にあてはめるとどうなるか――。
最低賃金が保障されれば、米価は1万7000円から2万1000円以上になることが農民連の試算で明らかになりました。
2017年産の米価は1俵(60キロ)1万5595円でしたが、米を作る農家の労働報酬(賃金)は、時給で734円。最賃の全国平均848円を13%下回っていました。
これを全国一律1000円(日給8000円)にすれば、米価は1万7720円、1500円(日給1万2000円)にすれば2万1720円になります。農家の汗に報いる米価です。
そのためには、全国一律の最低賃金を実現し、農家にも最賃を保障する価格保障制度に変える必要があります。
「8時間働けば普通に暮らせる社会に」、「減らない年金」、消費税引き上げ中止、国保税引き下げなど、野党が要求している政策全体が農村で生活を続ける基盤になります。
「米作ってメシ食えねえ」政治から、「米作って普通に暮らせる」政治へ――。32の1人区と、複数区で市民と野党が推す候補、比例選挙でも安倍政治ノーの勢力を前進させましょう。
(新聞「農民」2019.7.15付)
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