旬の味
和歌山県で4番目に高齢化率が高いわが町では、高齢の農家ができるだけ農業を続けられるよう、農業用機械の購入に補助金を出す支援がされてきました。制度の内容は、認定農業者が10万円以上の動力式農業機械を購入することに対し、10%(限度額10万円)の補助金を交付しています▼農民組合員から「程度の良い中古農機にも制度の適用をしてほしい」という声が上がり、町に要求しました。その結果、今年度から30万円以上の中古農業機械を購入する場合、新しい商品と同率の補助金が交付されるようになりました。ただし、農家間の売買は禁止され、価格に客観性をもたせるため、町に登録されている業者からのみの購入に限られます▼柿農家が町の農業の主でしたが、高齢化が進み、「重い物を栽培するのは無理」と、最近では軽い山椒(さんしょう)の栽培が圧倒的に多くなりました。昔は地域間で競って、「うちの地域にも選果場がほしい」と町に補助金の要望をしたのが懐かしく思い出されます。 (良)
(新聞「農民」2019.6.24付)
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[2019年6月]
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