「農民」記事データベース20190624-1365-08

悲喜こもごも…
中間報告

みつばちかだんプロジェクト

茨城県西農民センター 久保幸子さん

 ネオニコチノイド系農薬の影響で、世界的に減少していると言われるミツバチを増やすため、蜜源になる植物を育てようという「みつばちかだんプロジェクト」に、農民連女性部と農民連食品分析センターが共同で取り組んでいます。呼びかけに応えて、花壇づくりにチャレンジした茨城県西農民センター事務局の久保幸子さんの中間報告です。


害虫大発生、葉がボロボロに

 茨城県西農民センターの事務所とプレハブの会議室の陰に花壇があります。近隣の畑から風で飛んでくる土の吹き溜まりになっていて、抜いた雑草や溜まった土が運び出せず、山になっています。当然、花壇にも土が山盛り――そんな場所に、毎年、花の種をまいてきました。

 「今年は背丈の低い花を植えたいな」と思っていたところにタイミング良く、農民連女性部と農民連食品分析センターの呼びかけで、『みつばちかだんプロジェクト』がスタート。ミツバチのために春から秋まで花が咲き続けるようにと、背の低い野草のミックスシード(さまざまな種類を混ぜた種子)と、道路脇にまくためのシロツメクサの種を購入しました。

 発芽率を考慮して、多めにまきました。その結果、順番に咲くはずが最近の気候で、雑草も種も一度に芽が出てしまい、あっという間に花壇はぎゅうぎゅう。

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ハナビシソウとハチ

 しかも咲き始めたアリッサムは、カブラハバチの幼虫が大発生し、殺虫剤代わりのストチュウ(木酢液、唐辛子、焼酎を混ぜたもの)のスプレーでも退治できず、葉は食べられてボロボロになってしまいました。

 それでも、ファセリア、ファイブスポット、ハナビシソウなどが次々に咲き、最近はアブや蝶、ハナバチも少しずつ来るようになりました。クローバーの開花はまだまだですが、ミツバチの来訪を心待ちにしつつ、なんの花が咲くのか楽しみな、2坪弱の小さなお花畑です。

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ファイブスポットと蝶
 
カブラハバチの幼虫

(新聞「農民」2019.6.24付)
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2019年6月

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