中四国・九州で税対部員養成講座
テキスト使いレベルアップ
中四国ブロック
わかりやすい
自力で開きたい
5月29日、岡山県倉敷市内で農民連中四国ブロック税金対策部員養成講座のスクーリングが開催され、香川、愛媛を除く7県から26人が参加しました。今回で3年目になります。
はじめに、本部の長谷川敏郎税金対策部長が農民連の自主申告運動の歴史を振り返りながら、農民の要求の広がりにかみ合った税金の取り組みをめざし、「部員を組合員20人に1人の目標で養成しよう」と提起しました。
午後は本部税対部の竹島茂直さん(奈良県農民連)ができ上がったばかりの『養成講座テキスト』を使い「実践レベルアップ講習」を行いました。
自己紹介を兼ねた意見交換会では、「この3年間取り組みを強め、去年は初めて地域で税金学習会が開け、会員も増えた。自力で開けるようがんばる」(徳島)、「女性部全員が『テキスト』をもち月1回学習会を開いていく計画」(岡山)、「農民連のやり方で申告したらビックリするくらい税金が還付された。知り合いの女性が農業でがんばり、税金学習会にも参加したのでぜひ仲間に誘いたい」(徳島)、「国保税のことがよくわからず、悶々(もんもん)として取り組めていなかったが、今回わかった」(鳥取)などの発言がありました。
日頃、疑問に思って引っかかっていることがスクーリングでは遠慮なく質問でき、わかりやすく解明できると好評です。
一方で、部員の高齢化や過重負担の悩み・実情もだされました。
一緒に勉強したい人や都合で参加できなかった人の分を含めて71冊の『テキスト』が普及されました。
九州ブロック
仲間づくりに
役立てたい
農民連九州ブロックの第1回税金対策部員養成講座が6月3日に熊本市で行われ、熊本、福岡、長崎、宮崎から9人が参加しました。
「税金のことは、初めてです」「20年以上かかわっています」などの自己紹介をして養成講座が始まりました。
本部常任委員税対副部長の来住誠太郎さんを講師に、午前中は「税金運動を、仲間づくりの中心に」ということで、農民連の自主申告運動などに関することを学習しました。
午後からは、『養成講座テキスト』を使って実践計算をしました。
「白色専従者控除ってどう計算するの…?」という声も上がっていました。ひと通り、計算を終えて一人ひとりが答えを言うと「なんでそうなるの?」と初めて税金計算をする人からの声に対して、ホワイトボードを使ってのわかりやすい説明がありました。
国保税、後期高齢者医療保険料などを計算するのに、四苦八苦しながら参加者は全員養成講座の1回目を終えることができました。
終わった後の感想では、「定期的に開催してほしい」「長年自主計算運動をしてきたが、改めて気づくこともある」「『テキスト』を全部終えたい」などの感想が出ました。
最後にまとめとして「九州・沖縄ブロックでも『テキスト』を活用し、みんなで成長して仲間作りにも役立て、税対部員を養成しましょう」と結んで第1回の養成講座を終えました。
(宮崎県農民連 吉田久美子)
(新聞「農民」2019.6.24付)
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