日米FTAを許さない!
アメリカ追随では生活守れない
緊急集会
緊急集会「ストップ!日米FTA〜私たちの暮らしを守ろう」が6月11日、参議院議員会館で開かれました。主催は、「TPPプラスを許さない!全国共同行動」。
はじめに孫崎享さん(元外務省国際情報局長)が講演を行い、「参院選後に農産物の関税の引き下げが発表される」と予測。「安全保障面からみても、アメリカに追随するだけでは日本を守れない」と批判しました。
金子勝さん(立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授)は、農業と食料を危機に陥る、TPP(環太平洋連携協定)、日欧EPA(経済連携協定)、日米FTA(自由貿易協定)の問題点を指摘し、「古い経済モデルにしがみつく自民党政治が限界にきている」と述べました。
パネルディスカッションでは、2人のほかに、司会を務めた植草一秀さん(オールジャパン平和と共生運営委員)、安田節子さん(食政策センタービジョン21主宰)が討論に参加しました。
植草さんは、日米貿易交渉のなかでの物品貿易協定(TAG)について、「交渉文書のなかには書かれていない」とし、偽造、ねつ造の安倍内閣を批判しました。安田さんは、関税引き下げが食の安全基準の引き下げにつながることを強調し、「国民の健康を守るためにも日米FTAは許されない」と述べました。
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討論する(左から)植草、安田、孫崎、金子の各氏 |
参院選で勝利し政治を変えよう
討論では、「農業は規模拡大すれば強くなるという考えを克服すべきだ」「参議院選挙では、安倍政権に3分の2をとらせないことが大事」「私たちが行動して変えていこう」と話し合いました。
最後に、山田正彦・元農水大臣が「種子条例制定にみられるように、地方では、安倍農政ノーの声が広がっている。たたかいはこれから」と閉会あいさつをしました。
(新聞「農民」2019.6.24付)
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