「農民」記事データベース20190617-1364-09

旬の味


 たまには親孝行をしようと思い、実家を訪れました。89歳の母は「ボケ防止に」と言って、野菜づくりをし、近くの直売所に少しずつ出荷しています。先日はせっかく育てたジャガイモをイノシシに掘られてしまったと言っていました▼実家は以前からイノシシが出没し、畑の周りを柵で囲ったり、捕獲のおりを置いたりしていますが、それも効果が薄れてきたとのこと。隣家もしっかりした柵をつくった翌日に荒らされてしまったと嘆いていました▼タケノコもまだ地面に出るまでの柔らかいものを食べてしまいます。それほどイノシシに荒らされても、「イノシシを養ってやらんと…」を口癖に野菜づくりを諦めずにいる母や近所の人達に感心しています▼20数軒の集落ですが、私が訪れた日の早朝は、近所の人たちとバス停の花壇の草取りをしていたそうです。それも前日の雑談で「明日の朝草取りをしよう」と決まったとのことで、小さい集落ですが、ほのぼのとした近所のつながりがしっかりあるなと感じました。

(K)

(新聞「農民」2019.6.17付)
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2019年6月

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