前進座「佐倉義民伝」を観る
東総農民センター
印旛農民センター
千葉
舞台となった所は私たちの印旛地域
千葉県農民連の単組、東総農民センターと印旛農民センターは5月20日、合同でバスを出し、国立劇場(東京都千代田区)で公演された前進座の「佐倉義民伝」を観劇しました。「佐倉義民伝」の舞台となっている印旛地域は組合員も多く、大変親しまれているお芝居であり、農民運動の歴史です。
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「佐倉義民伝」を観劇した千葉県農民連のみなさん |
「佐倉義民伝」のあらすじは、今から約360年前、通常年貢のとりたて側になる名主の木内惣五郎が、年貢に苦しむ農家を何とか助けたいと、将軍に直訴し、その罪で本人だけでなく幼い子ども含め家族が死刑に処されるという悲劇です。しかし、その後減税は施行され、惣五郎の願いは見事に実現します。
舞台では春夏秋冬が美しく表現され、また村人を救うために死を覚悟する惣五郎が、家族との最期の別れに苦しみ葛藤する場面や、処刑の一部始終を、怒りと悲しみの感情いっぱいで語る村人など書ききれないほどの迫真の演技にすっかりひきこまれました。
今年2月に行われた千葉県農民連総会では、主人公、木内惣五郎を演じた嵐芳三郎さんが来てくださり、お芝居の一節をアレンジして、迫力のある自己紹介をしてくださいました。
惣五郎は後に宗吾様と呼ばれ、成田市の「宗吾霊堂」にまつられています。広々として落ち着いた雰囲気ですので、千葉に来たときはぜひお寄りください。
会場では惣五郎の実家近くで収穫されたお米や千葉の名産品、落花生、しょうゆなど、農民連ふるさとちばネットワークの商品を前進座の方たちが販売してくださいました。
(千葉県農民連 小島朋子)
(新聞「農民」2019.6.10付)
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