農業体験卒業生の中学生が
「将来、農業をやりたい」
新潟県農民連青年部
相澤 堅さん(十日町市)
自分の楽しく働く姿が
次世代に農業つなげる
ゴールデンウイークは連日、朝から肥料まき作業です。鰹節や有機無機複合肥料、土壌改良肥料を田んぼにまきます。動力散布機は、肥料を入れると重さ30キロ以上。これを背負って一日中、水を張った田んぼを歩きます。なかなかの重労働。以前、トラクターに取り付ける肥料散布機械を買ったのですが、田んぼの条件が良くないので、結局人力でやることになりました。
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30キロを背負う肥料散布は大仕事 |
ところで今日、農業体験を受け入れている東京の保育園の卒園生で、今は中学生になる子が遊びに来てくれました。その時になにげなく「将来やりたいこと、ある?」って聞いたら、「農業」という答え。「おお!! なんで?」って聞いたら、「堅ちゃん、楽しそうに農業してるから」と答えが返ってきました。
「体験の受け入れをしているときの自分の姿は、子ども達に楽しそうに見えるんだなぁ」と、ホッとしました。また「楽しそうに仕事をやることで、次の世代につながることってあるんだ」と、改めて勉強になりました。そして…当たり前だけど、うれしかったです。
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観桜会のツマミ用に(父談)と血抜きのためにつるされたニワトリ。ちょっとびっくり |
もちろん、辛いこともあるし、面倒だったり、憤ったりと、“怒”や“哀”なことも多い今の農業。それでもこんな“喜”や“楽”に出会えるから、続けていけるんだろうな〜。
(新聞「農民」2019.5.20付)
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