青年部第27回総会家族農業と持続性を考える
青年部は27回目の総会を埼玉県伊奈町で開催し、約40人が参加しました。今年は国連の家族農業の10年がスタートするということもあり、家族農業の価値を再度考えるきっかけにしてほしいとの狙いで、「楽農家―楽しい農業を家族で」をテーマにしました。
先輩たちが作り上げた
埼玉県東松山市の肥育牛農家の國分唯史(ただし)さん(42)と岩手県九戸村の酪農家、小井田寛周(ひろのり)さん(32)の二人を招き、それぞれの経営を紹介。そこからグループに分かれて、持続可能な農業とは何かを考えました。 |
笑顔で「ビバ!農民連!」 |
討論では、各地の活動報告のほか、京都の植田修さんが自治体に新規就農者の研修受け入れの改善を求め続けて実現させた経験から「小さくても声を上げ続けることが大切」と発言。宮城の山城恵介さんは「分野が違うと農家でも知らないことが多い。まして消費者は農業のことは知らない。ユーチューブで発信し、農業を知る入り口を作っていきたい」と話しました。
グループに分かれて持続可能な農業のあり方を考えました |
また、子どもにおいしい食べ物を食べさせたいと帰郷して就農を決意した愛媛の堀内学さんから、次世代人材投資事業の今年度の変更点について「ぜひ農水省と交渉してほしい」という要望も出されました。埼玉の関根耕太郎さんはビア・カンペシーナの会議に参加した経験から「もっと日本のことを知らないといけない」と訴え。あわせて「農家以外との交流も積極的にやろう」と提案もされるなど、活発な討論が行われました。
また総会には農民連本部の吉川利明事務局長と日本共産党の梅村さえこ前衆院議員、日本民主青年同盟の中山歩美副委員長、全労連青年部の森彩香さんが参加し、あいさつしました。
主な新役員は次の通りです。
部長=平間徹也(再、宮城)、副部長=小林秋貴子(新、千葉)、山村聡(再、群馬)、事務局長=渡辺信嗣(再、本部)
國分さんの話に聞き入る参加者 |
福祉から見ると地域のつながりは独自にできるセーフティーネットの一環だと思っています。地域のつながりが強ければ虐待なども減っていくはずです。そうした意味で、農民連の取り組みがもっと広がっていけばと思います。
福祉から見ると農業の力は偉大です。障害者の就労や高齢者の健康維持、子どもの学習にもつながります。福祉と農業の連携の形を勉強し、共に発展させていけたらと思います。
私の状況に対しても、親身になって話をきいていただき、アドバイスもいただけました。
[2019年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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