旬の味
和歌山県の紀ノ川農協と県農民連共催で“紀ノ川農業協同組合事業計画学習会”が催され、京都大学の岡田知弘教授、和歌山大学の湯崎真梨子教授の地域再生の講演がありました▼印象に残ったのは、岡田先生の大分・湯布院の取り組みについての話。ドイツに地域づくりの視察に行き、逆に「あなたの町の宝はなんですか」と聞かれ、帰ってみんなで話し合い、由布岳の農村風景の中の温泉宿と認識しあったそうです。農業が続けられるよう、生産されたものを旅館で使う。米1俵2万4千円で買っているとのこと▼湯崎先生は、「危機をチャンスに」と、岐阜県の豪雪地帯で、学校がなくなることを憂える住民が立ち上がり、発電のため古い用水路や水車小屋を再生修理させる中で、無関心だった他の住民も立ち上がっていく話でした▼これらの運動の基本にあるのが、地域の人たちが集まり、地域のことを話し合う社会教育なのでしょう。政治は地方に厳しいですが、地域の協同の力で再生のためがんばりたい。 (良)
(新聞「農民」2019.2.11付)
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[2019年2月]
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