第23回大会レセプション
(1月15日)
結成30周年
農民連のものづくりの豊かさ、
美味が大集合
農民連第23回定期大会のレセプション(1月15日)には、日ごろから農民連と運動、事業、産直などで交流のある団体・個人の方々が多数集いました。
開会に先立ち、農民連の歴史を画像で振り返る「30年のあゆみ」ビデオが上映されました。山田正彦・元農水大臣をはじめ、全日本民主医療機関連合会、自治労連の代表があいさつ。乾杯の後、47都道府県の農産物、地酒、加工品などの逸品が並び、参加者は舌鼓を打ちました。
ステージでは、民謡の高橋利男さん(埼玉県春日部市)一座、百姓フォーク・ヒューマンファーマーズの演奏、農民連女性部によるダンスなどが会場を沸かせ、踊りの輪もできました。日本共産党の紙智子参院議員、田村貴昭衆院議員、井上哲士参院議員がかけつけ、来賓あいさつし、各ブースで交流しました。
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農民連女性部がダンスを披露 |
岸本啓介さん(全日本民医連事務局長)
おなかいっぱいになりました。全国からの持ち寄りというのが良いですね。それが一番。みなさんから現場の運動の力強さと明るさが感じられました。
井之上亮さん(全労連事務局員)
すごい楽しいレセプションですね。全国の農民連ならではではないでしょうか。全労連の青年部でも何か参考にできそうな気がします。愛知のセロリや千葉のキュウリ、宮崎牛などおいしいものがたくさんありました。
小山農さん(民青同盟中央委員長)
農民連にしかできない企画だと思います。各地に根差して活動していることがおいしいものを食べながら感じられました。おいしいものを食べると幸せになれていいですね。大分の潮トマトにはびっくりしました。
1 大分・潮トマト
「直売所に渋滞ができる」という佐藤隆信会長自慢の高糖度トマト。海水を栽培に取り入れ、糖度8以上もある甘いトマトは地元でも大人気で、後継者育成の力にも。「おいしさの本当の秘密は土耕栽培ならではのこの酸味なんだよ」と佐藤さん。
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1 大分・潮(しお)トマト |
2 大阪・八尾若ごぼう
食の都、大阪からは在来野菜の「八尾若ごぼう」の油炒めが。大きくてみずみずしい葉も、軸も、香り良い根もすべて食べられ、煮ても、炒めてもおいしいというお得な野菜。「地元でしか出回らない貴重な早春の味覚です。今日持ってきた若ゴボウも農民連の組合員が大切に種取りして作り継いできたもの。もうけにならなくても、手がかかっても、おいしい野菜は作りつづけるという、食の都・大阪の意地がこもった野菜かな」と、笑顔の大阪産直センターの辻本祥子さん。
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2 大阪・八尾若ごぼう |
3 石川と富山・かぶらずし
カブを米こうじで漬けこんだ北陸の伝統食かぶらずしを、石川、富山両県の農民連が出品。
石川のかぶらずしはブリを使ったもので、2015年に急逝された石川県農民連の前事務局長、西忠恭さんの奥さんの肇子(としこ)さんが作って、大会参加者に持たせてくれたもの。かぶらずし作りの名手と名高い肇子さんによると、「食べる日にちょうど良いこなれ具合になるよう、仕込む日を細かく設定するのがたいへん」なのだそう。
一方、富山はサバのかぶらずし。「庶民の料理で、家ごとに違う味になる。寒い冬にしかできない、正月に欠かせない郷土料理だよ」と、水越久男会長。
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3 石川・富山 かぶらずし |
4 千葉・縮みホウレンソウ
冬の寒さにさらし、霜に当てた「寒じめ栽培」のホウレンソウをおひたしで。その甘さは調味料もいらないほど。
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4 千葉・縮みホウレンソウ |
5 北海道・東北いくら丼
北海道・東北ブロックの各道府県は、北海道のゆめぴりかや青森の青天の霹靂(へきれき)など自慢のお米を持参。会場で炊きあげ、いくら丼にして提供し、参加者は違いを堪能しました。
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5 北海道・東北 いくら丼 |
6 漁民連・マカジキと水ダコのお刺身
千葉県沖でとれたばかりの52キロのマカジキと、北海道焼尻島から届いた新鮮な水ダコが、お刺身になって供され、参加者も大喜び。鮮やかなオレンジ色をしたマカジキの刺身は、「マカジキなんて、初めて食べた。あぶら乗ってるね!」「これはおいしい!マグロとも違う味だね」「水ダコ、プリプリ!」と感激を呼び、何度も足を運ぶ人が続出。
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6 漁民連・マカジキと水ダコの刺身 |
(新聞「農民」2019.2.4付)
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