「農民」記事データベース20190128-1345-10

旬の味


 若者の地域移住の関心も強くなっていくなか、惜しくも地域にうまくマッチせずに定住という形までいかず、再び離れてしまうケースがよくある。子育て層は、子どもをどこの地域で育てるかは、何よりも大切に考えている▼それぞれの地域は、教育や子育て支援のために多くの対策を町独自で推進している。ただ高齢者が多く住む地域では、子育て支援より他の施策に重点が置かれ、住み慣れたコミュニティーの変化となることに少し二の足を踏んでいるように思える▼都会の人が、地方に移住を考えるなら都会の中での引っ越しをイメージして移るのではなく、地域のコミュニティーの文化、価値観、人付き合い等を理解した上で、そのコミュニティーに溶け込む覚悟が必要だ。そうでなければ、双方に温度差や感覚のずれが生じ、後々住みにくい環境になり、居心地が悪くなることがある▼地域になじめば、子育てや生活のために住みやすくなることだろう。ぜひ地域に若者が定住する時代になってほしいものだ。

(W)

(新聞「農民」2019.1.28付)
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2019年1月

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