農のこころ丸山美沙夫
縒(よ)り縄の頑固貫く注連飾 丸山美沙夫 田園の藁塚が消え、どこの農家にもあった干藁もあまり見当らない。農家の変貌の一つでもあろう。正月用のしめ飾りも、ほとんど出来合いを買っている。だが、手前の藁で注連縄を縒り、作る楽しみもまた農のこだわりか。藁の大切さ、藁細工の懐かしい良さ、この時ばかりは甦る。注連飾りの庭先に立つ、引き締まる新年。
(新聞「農民」2019.1.7付)
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[2019年1月]
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