農家が得する
税金コーナー
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税金対策部員養成講座
今からでも開いて担い手を増やそう
島根県農民連松江市協議会の本庄支部でこれまで30年以上にわたり税金申告の中心的活動家だった方が10月に急逝されました。
農民連の支部には、会員からの「来年の申告はどうなるのか」、「心配で夜も眠れない」などの問い合わせが相次ぎ、支部も不安になっていました。県連は支部役員会で、県連として申告時期は全県から応援体制を組むことを約束し、同時に「会員のみなさんも努力し農民連の『記帳ノート』のつけ方を勉強して」と呼びかけてほしいと提起しました。
早速、11月18日に税金学習会を開催し、15人が参加され楽しく勉強。みんなが文字通り自主申告できるよう何回も学習会を開催しようと話しています。
また、急逝された幹部の息子さんは小さい頃から会員の税金申告の手伝いに日夜奮闘する父の姿を見て育ちました。「長年にわたり地域の厚い信頼を築いてきた農民連の取り組みをここで途切れさせてはいけない、自分も父の遺志を継いで税金のお手伝いをしたい」と申し出てくれました。
県連は彼のために、本部の税金対策部員養成講座を改めて12月から開催することを決め、来年の申告時期に間に合うように取り組んでいます。これまで税金の手伝いをしていたメンバーも「私たちも正式に税金の学習はしたことはない、先輩の活動を見様見まねでやってきた。我流だった」と反省し、一緒に勉強し直そうと参加しています。
本部の税金対策部員養成講座は各県連に問題集と解答が送られています。基本講座全8回のうち2回目からスタートし、最後に1回目に立ち戻り実力を試すようになっています。学習の基本は、『税金対策の手引き』の何ページを見ればわかるかを身につけることです。1回の講座が1時間程度で済むように設問されています。
確定申告までまだ時間はあります。今からでも各県連で養成講座を開催し、税金の取り組みの担い手を増やしましよう。
(島根県農民連 長谷川敏郎)
(新聞「農民」2018.12.24付)
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