日欧EPA承認を強行議員会館前 食健連が抗議
日欧EPA(経済連携協定)承認案がまともな審議もないまま12月8日未明に参議院本会議で可決され、成立しました。ほかに入国管理法や漁業法、水道法の改悪など、14本もの法案、承認を数の力で次々と強行採決しました。 日欧EPAはソフト系チーズに現在の輸入量の1・5倍の低関税輸入枠を設け、パスタやチョコレートの関税も撤廃し、ワインは発効後即時に関税ゼロとするなど国内農業に大打撃を与えます。 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は7日、今年のグリーンウエーブ中央集結行動を開催。緊迫した情勢を受けてスタート集会を参院議員会館前で行い、入管法改悪反対の行動と共同で、乱暴な国会運営に抗議しました。 全農協労連の砂山太一委員長は主催者あいさつで、「安倍首相は質問に素直に答える気がないから『ややこしい質問』と感じる」と指摘。議論から逃げ続ける安倍政権の早期退陣を求めました。 千葉県農民連の森吉秀樹事務局長は「地域では担い手も疲弊が進み限界が近いのに、日欧EPAなんてとんでもない。国民の食料と健康に無責任で展望の持てない政権を続けさせるわけにはいかない」と訴え、農村で政治を変える運動を進める決意を表明しました。 最後に参加者は国会に向け「日欧EPAを批准するな」「農業と地域を守れ」と声をあげました。
(新聞「農民」2018.12.17付)
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[2018年12月]
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