旬の味
山茶花(さざんか)の白、紅葉色とりどりの落葉、そして大きく広がる青空が、秋の深まりを告げている。黄金色だった稲田は、すっかり収穫のときを終え、稲わら毛布で休んでいる▼私はこの風景が好きだ。「お疲れ様、またよろしくネ」の。少しずつ麦作の準備も始まった。麦田にかわるのも近いだろう。私は春まで耕起の繰り返し。「ジャンボタニシ」の防止、そして何より「今年よりイイものを」の願いを込めての耕起作業▼最近地域がかわっていく。耕作地を切り崩し走る道路。山も消えた。かつての山には夜中まで輝く光。便利さを否定するつもりはない。しかし、自然の大きさの中での私達の姿を、しっかりと認識すべきではないだろうか。便利さの中で失ったものの大きさを▼自分(人間)中心の勝手な、自然無視の開発等が、どんな結果をもたらしたか、もたらしているかは、私自身が一番よく知っているはず。自分の目で見、考え学び、議論し行動することが今ほど求められているときはないのではないか。 (え)
(新聞「農民」2018.12.3付)
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[2018年12月]
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