家族農業を守れ
“義民”まつる
宗吾霊堂に総結集
TPP11に抗議!日米FTAやめよ!
千葉県食健連
学習会&緊急デモ行進
千葉県食健連はいま、県内の自治体や農協、土地改良区などを訪問する秋のグリーンウエーブに取り組んでいますが、離農や農家の高齢化が深刻化するなかで、農協などとの懇談では「もうお手上げ。希望がない」と語る農業関係者も多いのが実情です。
そんな閉塞(へいそく)感打開の第一歩にしようと、「国連家族農業の10年スタート〜TPP11発効に抗議!日米FTA協議やめよ! 11・18学習会&緊急デモ行進」が11月18日、成田市で開催され、約70人が集いました。会場となったのは、江戸時代に、重税に苦しむ農民のため、命がけで領主に直訴し、処刑された義民、佐倉惣五郎をまつる「宗吾霊堂」です。
学習会では、農民連本部国際部副部長の岡崎衆史さんが講師を務めました。岡浮ウんは、TPP11や日米FTA(自由貿易協定)、日欧EPA(経済連携協定)の影響や問題を解説。その一方で、国連では食料供給や持続可能な発展の担い手として小規模家族農業が見直されるという大きな変化が起こっていること、そしてその変化は、農民連も加盟する国際的農民組織ビア・カンペシーナなどの粘り強い運動の成果であることを紹介しました。
会場からは、「これまで農民連だけが家族農業の大切さを訴えているようで、正直なところ心細かったが、世界の流れも家族農業重視に変わっていることがわかり、確信になった。消費者にもこの動きを広げられるよう、食健連の運動をもっと強めたい」「有機農業など小規模ならではの農業に、国連から励ましをもらった気持ちだ」などの声があがりました。
また女性の参加者からは、「家族農業はすばらしいというけれど、いまだに出かける自由もない農家のお嫁さんがいっぱいいる。農村女性のがまんで成り立つ家族農業ではいけないのではないか」などの声もあり、活発な討論となりました。
学習会閉会後は、宗吾霊堂を起点にデモ行進を決行。「家族農業を守れ!」などと元気にコールし、行進しました。
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宗吾霊堂からデモ行進をスタート |
(新聞「農民」2018.12.3付)
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