「農民」記事データベース20181112-1335-11

旬の味


 近年、農家宅で農作業体験型の民泊事業が、国の勧めによって田舎の農村部に広がりつつある。今回は中・高校、専門学校の課題研修や、修学旅行の一部分での取り組みとして、学生を2泊3日で受け入れた▼ねらいとして、都市育ちの子どもたちに、田舎の生活を実体験してもらい、田舎のおじいさん、おばあさんの知恵や生活、コミュニケーションを学んでもらうのが目的である▼食事や入浴の準備、就寝まで子どもたち自身で準備し、受け入れ先の人々に負担にならないようにするよう意識付けしている。多くの子ども達は、普段料理をしていないことから、戸惑いながら不器用に料理をし、散歩もしながら普段と違う時間を過ごす▼訪問に来た初めの緊張した表情から、時間を共有することによって、お別れのときには、多くの子ども達は、自然な笑顔に変わっている。ただ、中には、自分の殻を破りきれず、楽しめなかった子ども達もいたりする。受け入れ側にとってもいろんな発見がある取り組みであった。

(W)

(新聞「農民」2018.11.12付)
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2018年11月

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