農のこころ丸山美沙夫
牛病みし牛舎小暗き良夜かな 大久保 昇 句集『転職へ』から。句集の題名ともなった〈雪の扉を開け転職へ踏み出せり〉がある。誠実に働き生きる心情が心を打つ。この作は畜産農家の病気になった牛を、夜中も真剣に付き添っていたことだろう。牛の病状が落着き、元気を取り戻してきたようだ。気づかずいた牛舎に差し込む月光、ほっと目が向く感動の良夜だ。
(新聞「農民」2018.11.12付)
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[2018年11月]
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