小寺体験農園
秋の収穫祭
子どもたちと農業つなぐ
東京農民連会長の小寺理一さん(86)の農場で、10月21日に秋の収穫祭が行われました。
小寺農園では体験農園「畑の仲間 清瀬」を開いています。7年前は7人で始めた取り組みも、希望者が増え、現在では61区画の利用者がいます。体験農園の利用者や近所の住人など70人以上が収穫祭に参加。秋の陽気の中、参加者は焼き肉や焼きそば、ビンゴゲームなどを堪能。楽しいひと時を過ごしました。
体験農園立ち上げから参加している長田紘一さん(77)は「畑の仲間のホームページの更新も担当しています。小寺さんの人柄で、こうして人が集まり、体が不自由になっても、武藤昭夫さん(東京農民連事務局長)をはじめ、みなさんが面倒を見てくれているので畑を続けられています。今日も楽しませてもらい本当に感謝です」と話します。
清瀬市の中学3年生、野上優理さんは今年から畑の仲間に加わりました。「田舎で生活したい」ことから将来の夢は「農家になること」という野上さん。「学校の農業体験で大変さを知りましたが、自分でやってみると楽しいです」と話します。子どもたちと農業をつなぐきっかけの役割を体験農園が果たしています。
清瀬市の中澤弘行副市長も忙しいなか駆けつけ、あいさつ。「体験農園などいろんな手段をとっていかないと都市農業は守れない。こうした取り組みが広がれば市としても手を打てるので、ぜひ頑張ってほしい」と述べました。
小寺会長は最後に「こうした農地の緑で温暖化を食い止めるのは小さいようで大きなこと。体験農園の参加者を増やし、緑を増やしてさらに盛大な収穫祭にしていきたい」と取り組みを前進させる決意で収穫祭を締めくくりました。
(新聞「農民」2018.11.5付)
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