「農民」記事データベース20181029-1333-10

旬の味


 沖縄は台風24号、25号と立て続けに見舞われたが、今農家は冬野菜や電照菊の作付けに忙しい。兄の小さな農園でも大豆の芽が一斉に吹き出した▼この農園では手作りみそを作る希望者を募り、大豆の種まきの準備から播種、手入れ、収穫を一緒にしている。除草剤などの農薬を使わずに昔ながらのやり方で手間がかかる。参加者は親子連れや夫婦や若者、そして心臓外科医もいる▼前回は播種した種を鳥に食べられたり、雑草に負けたりで収穫量はぎりぎりだったがおいしいみそができた。そのみそがいかに優れものか話を聞いた。木綿豆腐をみそでくるんで数日置くと発酵豆腐になって適度の塩加減の珍味だ。琉球伝統の豆腐ように近い味がする。私も味見をしたがお酒といけそうだ。それがスーパーで買うみそでは作れないとのことだ▼参加者はお金を払って昔ながらの畑仕事を体験する。苦労した者同士家族ぐるみで収穫祭をする。おいしい料理と10キログラムのみそをゲットする。これ以上台風が来ないことを祈る。

(牧)

(新聞「農民」2018.10.29付)
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2018年10月

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