西日本豪雨
全国からの災害支援、ありがとう
愛媛県農民連女性部
宇都宮孝子(西予市明浜町)
わが家は愛媛県西予市明浜町で、ミカンを栽培しています。このたびの豪雨災害には、日本全国からのお見舞いや励ましをいただき、ありがとうございました。
わが家は産直でミカンを出荷しているのですが、「豪雨時の映像を見たが、こわくて電話もできなかった」と、少したってから心配の声を寄せてもらったりしています。
明浜町は、ミカンしかないミカン産地です。今回の災害で、町内では172カ所のモノラック(農作業用のモノレール)が土砂に埋まったり、流されたりする被害を受け、1カ月後に始まる極早生(わせ)ミカンの収穫作業ができるのかと、とても心配されています。モノラックの業者の数は地域でも数が限られており、あまりの被害の多さに修理が間に合わないのです。
隣りの吉田町もミカンの産地ですが、ここは明浜町の数倍の被害と言われています。また同じ西予市内の野村町には、高齢の農家が多い地域の野菜生産を支えていた「百姓百品」グループがあり、わが家もミカンを出荷していましたが、このグループの本部や直売所も浸水し、考えられないほどの被害を受けました。
自然災害の被害は、とても個人で復旧できるものではありません。政治の力がどうしても必要です。県や農水省への要請もしながら、仲間同士で助け合い、復旧に全力をあげていきます。
(新聞「農民」2018.9.17付)
|