台風21号
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関連/北海道 震度7 全域で停電 /台風21号被害・北海道胆振東部地震被害救援募金 |
和歌山県紀の川市では瞬間風速が秒速57メートルを超えました。紀ノ川農協ではほぼ全組合員に被害が出ている状況です。
強風によるハウスの倒壊が目立ち、若手農家が今年建てたばかりの50アールほどの連棟ハウスも倒壊しました。
台風により倒壊したハウス=和歌山県紀の川市 |
また果樹では桃・キウイ・柿・みかん・かんきつ類と、これから収穫時期に入る品目が軒並み被害にあっています。収穫間際の柿が落果し、例年より3割から4割ほど収量が減る見込みです。
山形県の庄内産直センターでも被害が出ています。組合員の安野翔さん(27)は収穫間近のラ・フランスが半分近く、リンゴも2割くらいが落果しました。
農民連本部災害対策本部は被害状況をまとめ、被害の救済を農水省へ要請していきます。
突風で矢印の先まで建物が飛ばされた車庫=京都市 |
札幌市清田区の断水の元になっている場所=9月6日、紙智子参院議員ツイッターから |
東部の厚岸町の酪農家で北海道農民連副委員長の石澤元勝さんによると、同地域の釧路大田農協では5台の非常発電機を、管内の全酪農家85戸で順番に使用。最後の順番になった酪農家は、6日朝の搾乳を7日の朝7時に終えるという事態になりました。
乳牛は通常、朝と夕方の2回、搾乳します。「毎回、必ず搾乳しないと、乳房炎になってしまう。乳房炎になったら、治療のため長期間、生乳も出荷できなくなってしまう。たいへんな事態だ」と石澤さんは言います。
また停電のため、搾った生乳を冷やしておくバルククーラーも使えず、搾乳できても廃棄するしかありません。さらに、乳業メーカーの工場も軒並み生産をストップ。出荷できなくなった生乳の廃棄方法が深刻な問題となっています。
近年、都府県では酪農家の離農が急激に進み、生乳生産量が減少していることから、北海道産の生乳への依存度が高まっており、都府県の牛乳消費にも大きな影響が出る可能性もあります。
名義はどちらも「農民連災害対策本部」 ▼ゆうちょ銀行から振り込む場合 記号 10030 番号 61671711 ▼他の金融機関から振り込む場合 店名 008 普通 6167171 |
[2018年9月]
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