「農民」記事データベース20180827-1324-12

切り開こう、
わたしたちの時代を

京都府連八木町農民組合・若手就農者との懇談会


組合員みんなで論議を深め

 7月28日に、京都農民連八木町農民組合主催で「若手就農者との懇談会」が開催され、組合員とのつながりがある若者など14人の皆さんに集まっていただきました。

 参加者は、健康と食料への関心から自然農法に接近したという方、社会の歯車としての暮らしへの自問から農業に足を踏み入れた方、海外経験から、人と自然とのよき関係性を求めて自然農法を志し始めた方などさまざまです。

 はじめに組合長が農民連の発足の歴史と農産物の貿易自由化がもたらす食と農の危うさに触れ、「安全な食料は日本の大地から」を合い言葉に生産・販売・運動する農民連を紹介しました。

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差し入れのスイカやトマトを食べながら、和やかに語り合いました

 生きる喜び実感している

 若手生産者からはSさんが、「安心な食べ物を家族にも消費者にも提供できる誇り、生きがい。体は疲れても心は疲れない爽快感を見つけてきた。これが自分にとって生きる喜びだと実感している」などと話してくれました。

 他の生産者からも「地元農家・村は私たちを受け入れてくれるのか」「行政の支援制度に住居や土地や納屋なども加えてほしい」など、彼らが直面している問題も聞くことができました。

 農民組合への要望として「産直センターの米の取り扱い増や有機農業分野への本格的参入、地域農業の後継者として受け入れ環境作りに尽力してほしい」などの声が多数出されました。

 若手就農者が表舞台に立てるような仕掛けも必要だと、新しい農業者グループを立ち上げたことも紹介されました。

 最後に農民組合から「今日の集まりを機会に、様々な取り組みを大事にしながら、協力し合って大きな流れにしていきたい」と締めくくり、会を閉じました。

 マイペース百姓交流会を土台に

 八木町でこのような会が持てた背景には、有機農家であるHさんが続けている月に一度の「マイペース百姓交流会」があります。若手を中心に数名から十数人が集まり、自分を語り情報を交換し合い、Hさんから学び取る場になっています。情熱と並々ならぬ根性を持つ彼らの熱い思いを地域の農業で実らせてもらうことは、本人にとってはもちろん地域にとってもかなり大事な問題です。

 八木町農民組合として、(1)後継者を育てる観点から希望の実現に向けて共同して取り組む、(2)生産者と消費者を結び地域内での流通創造などに共同して取り組むことを目指す、(3)情報の共有と地域への「見える化」に共同して取り組む、(4)学習と懇親を深める――など組合員みんなで論議を深め取り組んでいきたいと考えています。

(京都・八木町農民組合 高屋晧)

(新聞「農民」2018.8.27付)
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2018年8月

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