農家が得する
税金コーナー
(41)
「専従者控除」で大きなメリット
配偶者を専従者に入れたら、10万円近く返ってきた――。28年度分まで、免税軽油の要求で入っている組合員さんは、公民館で市民税の申告をしていました。
入院するのに、市民税が非課税になっていないので、高額医療制度の上限が高くなり、また後期高齢者医療費も驚くような額でした。
市民税の決算書を確認したら、経費漏れもありましたが、配偶者控除になっていました。農民組合で、市役所の職員に「なぜ、専従者控除を使わないの」と質問したところ、職員は「牛は免税制度があるので、配偶者控除の方が多く引けるから有利だ」と言いました。国保税との関わりなど知りませんでした。
「とりあえず、組合員さんに市民税の更生申告を行いましょう」と伝えたところ、「面倒かけるからしなくていい」と言われましたが、説得して更生申告に行きました。
すると、後期高齢者医療費が7万7800円、介護保険料が2万1570円返ってきました。組合員さんは大喜びで、29年度分は、農民組合で自主申告しました。
当然、専従者控除にして、経費もしっかり計算しました。「今年は税金が大変安くなった!」と大喜びでした。
(宮崎・都北農民組合 農民「都北版」から)
(新聞「農民」2018.8.6付)
|