「農民」記事データベース20180702-1317-12

旬の味


 梅雨入りした近日、お茶に関してだが、春の一番茶の生育が各地で一週間程早く収穫が始まり、そのまま春のシーズンを終えた▼年末前の雨不足で青枯れの影響をうけた茶園が多くあり、生産量が心配され、その分茶単価が上がることを期待されていたが、単価は思いのほか上がらず、生産農家は落胆している▼生産農家にとって、春の新茶が一年の栽培管理の花形である。味も単価もさることながら、製造していても、個人の農家の栽培管理、製造技術の見せ所だからである。それが、単価の下がる、夏のお茶に需要が高まることは、本当にさみしいことである▼そんなことを感じながら、夏の収穫を迎え、夏の新芽たちとめげずに対話し、収穫、製造がまた始まる。梅雨の合間を狙い、収穫し、夏は生育が早い分、旬がとても短い▼この時期の農家は、常に天気予報をチェックしながら、朝早くから遅くまで、畑に駆け出している。そして、昨日も朝早くから機械の音が近所から聞こえてきた。さあ、畑にでよう。

(W)

(新聞「農民」2018.7.2付)
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2018年7月

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