「農民」記事データベース20180625-1316-11

旬の味


 阿武隈の山間(やまあい)も、緑が日一日と濃くなっていく。今年の田植えツアーは2回とも天候に恵まれ、参加者の皆様に、美しい里山の緑の風景とカエルの鳴き声、鳥のさえずり、澄んだ青い空などもプレゼントできて本当によかった▼しかも今年は、今まで体験に訪れた人たちの中から、グループやご夫婦で田んぼ一枚の田植えからお米になるまで関わりたいとの申し出が相次いだ▼先日、生まれて初めて農水省の門をくぐり、所属する団体の代表者として意見交換をさせていただいた。私は、中山間地域の農業が抱える問題点について質問させていただいたが、耕作放棄地の増加や鳥獣被害の拡大など一年一年厳しさを増していて、簡単に解決できる問題ではない▼地域資源の活用や都市との交流、6次産業化、新規就農者の受け入れなど現在進行形で取り組み、地域づくりの賞もいただいている私たちであるが、課題はいっぱい。その一つ一つと向き合いながら人生百歳の時代、目指すは農に生きる元気なおばあちゃんだ。

(ま)

(新聞「農民」2018.6.25付)
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2018年6月

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