茨城県南に農事組合法人
「大地のめぐみ」発足
「大きなかぶ直売所」もオープン
産・学・官で連携して
地産地消の活動進める
茨城県南農民組合の2つの産直組織「阿見産直センター」と「県南筑波農産センター」が3月に合併し、この5月、新法人「農事組合法人大地のめぐみ」としてスタートしました。
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採れたてのスイカが所狭しと並びます |
新婦人との産直運動
1990年に新日本婦人の会都本部と農民連の産直運動を始めるにあたり、県南農民組合の野菜産直部として阿見産直センターが発足。その後米産直として県南筑波農産センターが組織されました。これまで農民運動を基礎にして多くの生産者と消費者の協力のもとに産直事業と直売所事業を発展させてきました。そして、今回合併に際して、事業の合理化・執行体制の強化を図り、新施設の整備を行いました。
5月24日には里山のどまんなかに「大きなかぶ直売所」が新たにオープン。今までの直売所より1・5倍ほど売場面積も広く、明るい店内に直売所の柴山良三店長は「生産者が新鮮な野菜を毎朝届けてくれる。たくさんの人に来てもらいたい」とうれしそうに語っていました。
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新たにスタートした「大きなかぶ直売所」 |
29日には竣工式が開催され、地元町長や議長、取引先銀行や施工業者、そして多くの産直組織の仲間たちがお祝いに訪れてくれました。
「大地のめぐみ」として、今後、具体的には、次のような取り組みを予定しています。
農業・農村の魅力アピールしたい
商圏内1番店めざし
(1)茨城大学農学部及び研究者と連携し、「産・学・官」による健康な土づくりを基に安心安全レベルの農産物から健康レベルの農産物生産を行うオリジナル酵素農法を進め、「農産物の地域ブランドづくり」を推進する。
(2)担い手・不耕作地対策を図るため、雇用農業や集落営農、法人化を推進し、あわせて経営規模拡大と省力化を進め、生協を始めとする卸販売を拡充する。
(3)これまで顧客である消費者と行ってきた産地交流を、「都市生活者の農村体験や農村交流」や、グリーンツーリズムの領域まで広げる。
(4)農村資源(田畑・山林・竹林・里山・古民家・農村景観)を活用し、収穫、農業、里山体験等を行い、農村と農業の魅力や価値をアピールする。あわせて食育、食農教育を行う。
大学、行政、商工会、市民、地域の活動団体との連携による地産地消の活動を推進し、地元直売所としておいしさ、安全性、品質規格の商圏内1番店を目指してこれからも生産者一同でがんばっていきます!
(農事組合法人「大地のめぐみ」副参事 山口徹)
(新聞「農民」2018.6.18付)
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