農のこころ丸山美沙夫
夕風の花合歓(ねむ)へ鍬休めては 渡辺をさむ 句集「陽の翼」から。作者は鳥取県出身、正福寺前住職で、自らも農業に携わっておられるようだ。鍬使い作業は大変な仕事だ。今日では耕運機など機械化作業に頼っているが、小回りの利く鍬作業も重要な農具。その愛着がよく出ている。合歓の花が咲き、里山畑周辺の景が浮き立ち、「鍬休めては」の情感に惹かれる。
(新聞「農民」2018.6.18付)
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[2018年6月]
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