「農民」記事データベース20180604-1313-07

農民連ふるさとネット

担い手づくり研修で
石川県3法人を視察

 4月12、13の両日に行われた農民連ふるさとネットワークの担い手づくり視察研修交流会2日目で訪問した石川県の生産者3件を紹介します。


株式会社 六星

冬の間にできる米加工・餅作り

 松任市は金沢市に隣接し兼業率が高く、小さな農地が多くあります。1977年に農家5人が中心になって生産組合を立ち上げ法人化を経て現在に至っています。米や野菜の生産と加工、販売までを行っています。農地は約150ヘクタールで1500枚の田畑を耕作。従業員125人を抱えています。

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株式会社六星の軽部英俊社長

 軽部英俊社長は「冬の間の仕事が必要いうことで時代に合わせて、餅作りや和菓子、弁当などの加工を進めてきました」と話します。「地域の農業を守るうえで、6次化が特効薬となるわけではありません。それぞれの地域が持つ強みを見直し、生かしていくことが大切です」と6次化の在り方についても疑問を投げかけています。

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六星のお米が主役のお弁当

株式会社 金沢大地

干拓地中心に有機栽培ほ場

 井村辰二郎さんが立ち上げ、金沢市の北部にある河北潟の干拓地を中心にJAS有機栽培で米や麦、大豆、野菜などを180ヘクタール栽培。国産有機大豆のシェアは10%を占めます。

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長さ120メートルの堆肥場。右奥が井村さん

 しょうゆメーカーなどへの原料供給や、米飴(あめ)や麦茶など加工と直営店などでの販売も行っています。

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広大な農地が広がる河北潟干拓地

農事組合法人「農one」

若手が集まる持続可能な農業

 兄で代表の宮野一さん、弟で副代表の宮野義隆さん夫婦が中心となって、立ち上げました。一さんが米、義隆さんがレンコン生産を担当しています。

 国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)のゴール2にある、持続可能な農業をめざした環境保全型農業の実践をすすめ「地域の産業として農業が成り立つようにしていきたい」とする姿勢に共感した地域の若手生産者が集まり、地域農業を支えています。

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参加者に説明する宮野義隆さん(右奥)

 6次化や有機栽培、SDGsと深いテーマが多く、参加者からは「充実した内容だったが、もう少しゆっくり話を聞きたかった」との感想が出ていました。

(新聞「農民」2018.6.4付)
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2018年6月

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