TPP11
衆議院を通過
参議院で必ず廃案に
TPP11協定承認案が5月18日、衆院本会議で採択され、参議院に送られたのに続き、関連法案も5月24日、野党の反対を押し切って衆院本会議に緊急上程され、自民・公明・維新・希望の賛成多数で参議院に送られました。
承認案は外務委員会でわずか6時間、関連法案は内閣委員会で、参考人質疑・連合審査のそれぞれ3時間を含めても、わずか17時間で審議を打ち切り、十分な審議も抜きに強行採決した自民・公明・維新・希望に満身の怒りをこめて抗議するものです。
TPPの審議は、まったく尽くされていません。安倍首相はかつて「アメリカ抜きのTPPは考えられない」と言っていましたが、TPP11の経済規模はTPP12の3分の1に激減しています。
各産業分野でのメリット・デメリットも様変わりし、関連する委員会も多岐にわたっているにもかかわらず、わずか3時間の農水委員会との連合審査だけでは全く不十分です。
同じ内閣委員会で審議されるカジノ法案を、今国会で通したいがために、関連法案の質疑を早々に打ち切ったとの情報もあり、二重三重に罪深い政権だと指摘せざるをえません。
たたかいの舞台は、参議院に移ります。協定承認案と関連法案の両方の可決なしに国内手続きは完結しません。
TPP11の危険性を広く国民に暴露し、反対の世論で国会を包囲しましょう。6野党ともに連携し、徹底した審議を求めると同時に、廃案めざしてたたかい抜きましょう。
安倍政権は政権発足以来、最大の危機に直面しています。「政界は一寸先は闇」といいますが、いつ倒れてもおかしくない状況です。今こそ、安倍政権の退陣を求め、力を合わせましょう。
(新聞「農民」2018.6.4付)
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