「農民」記事データベース20180528-1312-18

旬の味


 連休が終わってモノトーンの世界だった道東にも桜が開花。タンポポも咲き始め一気に緑の絨毯(じゅうたん)が広がる。冬眠から目を覚ましたようにトラクターが忙しく動き回る。牛たちは放牧地に広がり、北の大地が最も輝く季節が到来▼毎年、当地で行われている「酪農交流会」が4月末に開かれ、全道全国から160人が参加。今年の交流会は、「畜産クラスター」事業や酪農地帯で導入が進む糞尿(ふんにょう)のバイオガス発電などがテーマ▼クラスター事業は補助を受けても数億円から5億円以上もの負債を抱えての投資が当たり前、事業参加の農家(法人化が必須)の将来への経営不安も。一方、参加しない農家の間でも見切りをつける動きも▼交流会では、改めて放牧を中心にした家族農業が、土地や家畜に優しく農家の経営と生活も守る姿が示され、昼食交流では実行委員会の女性メンバーによる手作りの料理が60種類ほど用意され大好評でほぼ完食。昼食後農民、酪農をめざす若者らによるバンド演奏も披露され楽しいひと時となった。

(イ)

(新聞「農民」2018.5.28付)
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2018年5月

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