旬の味
私の家の前には、谷川をはさんで棚田が広がっています。毎年今頃、朝早くから稲作の準備のため、機械の音がやかましいくらいに聞こえていました▼ところが、今年はその音がしたのは数日だけで、田を見るとまだ草が残っているところがたくさんあります。高齢化の波が押し寄せているのが感じられます。その中で廃校になった小学校を使った町おこしの活動が行われたり、町も昨年度から、事業所を開設する際に70万円を限度に補助をするなどの支援がされたりしています▼そんな過疎地に目をつけて、メガソーラーやメガ風力発電の計画が次々と推し進められ、区長会や議会も反対のため立ち上がっています。一方、「この町の自然がいい」と町に来る方もいて、先月そば屋を30歳代の方が開店させました▼私の家の周りには、他にピザ、ジェラート、山の中にポツンとカフェやパン屋がいずれも30歳代、40歳代の方によって営業されています。農業とともに、ともされた灯を大事に育てたいと思います。 (良)
(新聞「農民」2018.5.14付)
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[2018年5月]
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