「農民」記事データベース20180514-1310-06

農家が得する
税金コーナー
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まちがい見つけ
すぐに訂正させる
岡山県

 岡山県での「固定資産税」の取り組みについて紹介します。

 4月はじめに「固定資産税(土地・家屋)納税通知書」が自宅に送付されていると思いますが、固定資産税の取り組みはこの納税通知書の確認からはじまります。

 まず「納付書」を手元に置いて見てください。課税明細書のはじめは「資産」で、土地・家屋が住所・番地と並んでいます。土地には田・畑・宅地・山林・雑種地などの地目があります。家屋には農家住宅・倉庫・付属家農家(農舎)などそれぞれの住所と番地が示されています。これらは現況で決めているので、登記簿上の地目とは異なる場合があります。まずは、一筆ごとに自分のどの土地、建物かを確認します。

 岡山県赤磐市のTさんは、実際の家屋より多くの建物があり、役場へ確認に行くと、鶏小屋だといわれましたが、数十年前に取り壊されているものでした。さらに十数年前に新築した農家住宅は当然明記されていましたが、調べてみたら取り壊す前の古い住宅(風呂・便所も別棟)が3筆も残っていることが判明しました。明らかな間違いなので、その場で修正してもらいました。

 また、Tさんは町村の古い時代の合併で、町村ごとの古い評価がそのまま続けられて、市街中心部の農地より山間部の農地の評価額が高いことがあり、自らが農業委員となり是正させました。

 Sさんは、1世帯200平方メートルまでの評価が6分の1となる「住宅用地特例」がありますが、息子さんが並んで家を建てているので、合計400平方メートルまで6分の1になるはずが、適用されていませんでした。すぐ訂正され軽減されました。

 固定資産税の評価替えと言っても、一戸一戸を確認して回るわけではありません。「標準値」を評価し、それを機械的に当てはめていくので、過ちは指摘しなければ訂正されません。

 農業倉庫などの負担軽減や農業施設用地の取り組みなども大切ですが、まずは自分の土地がどう評価されているかを確認し、疑問があればすぐに役場に行き確認しましょう。

(岡山県農民連 坪井貞夫)

(新聞「農民」2018.5.14付)
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2018年5月

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